適性処遇交互作用

完全学習理論 マスタリーラーニングとも呼ばれる考え方。エリート教育が社会の進歩を目指したものであるとするならば、大衆教育は社会の治安の維持のためにある。近年、基礎・基本の重視が叫ばれている現状は、社会の治安の維持と深く関係している。 それほ…

授業過程と評価

授業を構想する際に重要な条件として、構想した授業過程や学習活動が、目の前の学習者の能力や興味等に可能な限りフィットしたものになっているか、という観点がある。 この視点を重視して学習を構想しようとするならば、授業過程の適切なポイント、ポイント…

指導と評価の一体化

評価を情報収集の過程として捉える 「指導と評価の一体化」ということを近年重要視する傾向が強まっている。具体的に説明すると、授業の様々な段階で、もしくは学習の様々な局面を対象にして、授業や学習の方法や学習者の学習の実態と学習成果をとらえ、そこ…

読書指導と図書館の役割

国語教育が求める図書館の役割 国語の学習そのものをサポートする書籍をそろえてほしい。 PISAにおいて求められる情報力 ①多様な形式のテキストに対応する力 ・テキストの構造・・・連続型・非連続型 ・テキストのタイプ・・・広告・宣伝・議論・図・表…

自己学習力

歴史的経緯 ユネスコの会議で、ポール・ラングランが生涯学習の考え方を提示したことを受けて、臨時教育審議会の諸答申が生涯学習を重視する考えを提示したが、この中で、生涯にわたって学び続けることのできる主体的な学び手を育てるという目的に合致するの…

エピソード記憶

認知科学の知見を教育に応用することは、この十年間様々な研究分野で進められてきた。正直、状況論に入りこんでから、微妙になってきたとはいえ、まだまだ実際の教育に有効な視点を与えてくれる。 短期記憶と長期記憶という記憶の分類も、認知科学がもたらし…

学習の転移

生きるために必要な学習内容を全て学校で教えることはできない。この点について、学習内容の精選という発想が生じてくる。 どんなに精選しても、時代は変わるし、偏りが生じてくるのは否めない。そこで、二つの考えが生まれる。 1965年にユネスコの成人…

コンピテンシー

本来の意味 「コンピテンシー」という用語はもともと、アメリカのマクレランドが国務省の依頼を受け知能レベルが同等の外交官に業績の差が生じるのはなぜかということを明らかにしたのが始まりで、人間の潜在的な能力に対して、結果にダイレクトに結びつく行…

習熟

習熟とは 「習熟」という概念は古くからある。熟練などという概念に近い言葉であると考えられる。中内敏夫は『学力と評価の理論』のなかで、学力を「範疇」「知識」「習熟」という三つの概念で捉えようとしたが、そもそも学力形成過程を意識するようなしない…

年間指導計画

年間指導計画の必要性 OECD実施のPISA調査の結果が回数を追うごとに悪くなっていることは、一概に日本の子どもの学力が低下していることと結びつくわけではないと考えている。参加国の増加や、参加状況が国によって大きく異なる点などを踏まえると順位そのも…

行動目標

行動目標とは何か 行動目標とは、新行動主義心理学者、例えばハルやスキナーなどによって唱えられた心理学に大きな影響を受けている。簡単にいえば、人間の認識や思考などの内面的な意識の有り様を外的な行動によって推測しようとする考え方に基づいている。…